西洋医学のメリットや注意点について

西洋医学は、体の悪い部分に対して投薬や外科手術などの治療を行い、短期間での改善を目指すのが特徴です。体の具合が悪くなったときに、問題の患部をクローズアップさせ、適切な方法で治療していきます。
看護の姿勢も同様であり、体の不具合に適した看護を行うことで、効率的な治療につなげることが可能です。1つの医療現場で、異なる病気を持つ複数の患者に対応できるのは、西洋医学を根底にした、効率性を重視するシステムが確立しているためといっても過言ではないでしょう。
また、最新の医療機器を積極的に導入するので、難病への迅速な対処が可能なことも西洋医学のメリットといえます。

このように、メリットが多い西洋医学ですが、その一方で効率性を重視するあまり、流れ作業のような状態になってしまうケースも少なくありません。対処療法からの体調改善に重きを置く西洋医学では、医療従事者と患者とのコミュニケーションは最低限に留まる傾向にあります。
そのため、人によっては冷たい印象を抱く可能性も高いです。患者の受け入れ可能人数が多い大規模病院ほど、その傾向が強く、患者に疎外感を与えないように配慮することが重要でしょう。

西洋医学が広く普及しているのは、1人で何人もの患者に対し、均等な治療ができる効率性の高さが大きな理由といえます。
西洋医学は、医療現場の運営に向いている仕組みなのは事実です。しかし、患者の気持ちを軽視するような状況を避けることが、医療従事者の務めなのです。